協会のご案内

ハンガリーと関西

関西ハンガリー交流協会は、ハンガリー国との友好交流を推進する団体が関西にもほしいという当時のラーツ・イシュトバーン駐日ハンガリー大使の要望もあって、ハンガリーを愛する人たちやハンガリーにご縁のある企業・団体が中心となり1994年に設立されました。

初代会長にはハンガリー人学者の気概に感銘していた大阪大学学長(当時)故・金森順次郎が就任。

もともとハンガリーと関西の関係は古く、京都工芸繊維大学が所蔵するジョルナイの逸品は1900年代初頭に購入したものですし、1940年には関西日洪協会(当時)が日本における最初のハンガリー語講習会を行っており、翌1941年には「ハンガリー語初等文典」を出版しています。

また、直近ではハンガリーを中心にした総合的地域論を研究する「ハンガリー学会」が関西で設立されています。

現在、当協会はもっともっとハンガリーを好きになりたいという人たちが気軽に集まれるようにと音楽、映画、ハンガリーワインや料理、旅行等の楽しい催しを開いています。

また、年2回発行している会報誌では、様々な分野からハンガリーに関係する情報を紹介しています。

これらの活動を通じてハンガリーをより深く理解し、ハンガリーとのよりよい交流に役立てたいと思っております。


ジョイナルの逸品


写真提供 KOBECCO


活動

協会について

会長ご挨拶

震災をこえて

関西ハンガリー交流協会 会長 向山 毅

昨年は東日本大震災、福島の原発事故、欧州の金輸危機など激動の年でした。私たちは自然、エネルギー、環境など人類の未来をもう一度考え直す時期が来ているようです。そんな中で義援金活動や被災地への支援などを通してハンガリとの交流がさらに緊密になったことは嬉しい限りです。災害や景気の変動に負けることなく今年もハンガリーとの交流を進めて行きたいと思っております。

新しくセルダヘイ・イシュトバーン大使が着任されたのも嬉しいニュースです。前回の1999~2003年に続いての再任で、日本通の大使のご活躍を期待しております。昨年は震災のために多くのエヴェントが延期されました。今年はそうしたものも含めて、関西でコンサート、写真展などハンガリーとの交流事業が数多く計画されています。できるだけ多くの皆様のご参加をお願い致します。

ハンガリーも日本と同様に多くの文化遺産を保有している国です。今年は高松塚古墳の発見40周年になりますが、その壁画の劣化が危惧されています。こうした文化財をいかに保護してゆくかは世界共通の問題です。

微生物特にカビによる文化財の汚染や損傷が問題となっています。今年の7月に奈良で「文化財保全のための微生物に関する生態学的研究」という日本・ハンガリー共同セミナーが日本学術振興会とハンガリー科学アカデミーによって開催されることになりました。このような分野での二国間の協力が今後ますます盛んになって行くことを期待しております。 「平成244月発行会報誌22号より」

パラノビチ・ノルバート大使のご紹介

昨年(2016年12月)パラノビチ・ノルバート閣下が新大使に就任されました。
新大使も前任のセルダヘイ・イシュトバーン閣下同様大変な日本通で、留学経験もビジネス経験もおありの方です。
語学もご堪能で、ハンガリー語以外に日本語、英語、スペイン語とドイツ語をお話に。
趣味は食文化の探求、映画、スポーツ、旅行、異文化交流とのこと。
2017年4月発行の会報誌32号には「敬愛する関西の友人たちへ」と題する暖かいメッセージをいただきました。

ご略歴

1978年南ハンガリーのペーチ市に生まれる
2002年初めて来日し、関西外国語大学でアジア学を専攻。
その後、ハンガリーの大学院でビジネス学を学び修士号を取得。
2004年再来日し、名古屋大学に留学。在学中、ハンガリーの新聞とビジネス誌の日本特派員としても活躍。
2008年日本の平和構築を考えた上のODA外交をテーマにした論文が名古屋大学に受理され、博士課程を修了。
その後、名古屋大学から客員教授として招聘。
ジャーナリストとして活動する一方、ハンガリー最大の食肉加工メーカー、ピック・セゲド社の東京事務所を立ち上げ、
自らが代表としてご活躍。マンガリッツァ豚のアジア市場紹介にご貢献。
2016年駐日ハンガリー特命全権大使に。